「ハゲ=スケベ」と言われる理由

「英雄色を好む」という言葉があります。
英雄とまで呼ばれる男の強い闘争心と性欲をもたらす男らしさは、「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンの働きによるものです。

 

そして、その男性ホルモンは髪の毛の成長にも間接的に関係することが解明されています。

 

つまり、「ハゲ=スケベ」というのは、あながち間違ってはいなかったのです。

 

 

男性ホルモンとは

 

男性ホルモンとは、主に睾丸で作られ、体の各部分においてそれぞれ別の作用をする物質の総称です。
先に述べたように、闘争心をかき立てたり、性欲を持たらすだけでなく、筋肉を強くし、体毛を濃くしたり声変わりを促したりと男らしい体を作る役割を果たします。
男性ホルモンという名前ではありますが、女性の体でも作られており、同じように女性が作る女性ホルモンの半分程度は男性の体の中でも作られています。
女性ホルモンは男性ホルモンの対極にあるわけではなく、骨を丈夫にしたり、肌や髪を美しく保ったりと、独立した働きをします。

 

 

男性ホルモンと髪の関係

 

男性ホルモンが多いと髪は薄くなる可能性は上がりますが、直接髪を薄くするわけではありません。
それを一歩進め、男性ホルモンと毛髪の関係を解き明かす研究が1940年代に発表されました。これは「ハミルトンの実験」と呼ばれています。

 

実験の結果は以下の通りです。
1.去勢されて、男性ホルモンを作れない男性はハゲない。ハゲの進行中に去勢すると、ハゲの進行が止まる。
2.ハゲの進行中に去勢した男性に、テストステロンを注射すると再びハゲが進行する。
3.ハゲていない男性を去勢して、その後テストステロンを注射してもハゲない。

 

この3つから言えるのは、
・テストステロンで直接ハゲるのではない。
・テストステロンともう一つの要因が結びついて初めてハゲる。
ということです。

 

そして、もう一つの要因となっているのが、「5α-リダクターゼ」と呼ばれる酵素です。

 

 

男がハゲるメカニズム

 

毛乳頭には、5α-リダクターゼという酵素が存在します。
この分量は人それぞれですが、その分量や働きには遺伝的な要因が関わってきます。
睾丸で作られた男性ホルモン(テストテトロン)は毛乳頭で5α-リダクターゼと結びつき、「5α-DHT(ジヒドテストステロン)」というホルモンに変化します。
この5α-DHTが毛母細胞の分裂時のたんぱく質の合成を阻害し、髪の成長を止めて短い期間で退行期から休止期へと誘うのです。

 

つまり、男性ホルモンが多いからといって直接ハゲるわけではなく、その男性ホルモンを変化させる悪玉酵素が活発な人がハゲるということです。