髪はなぜ伸びる?

髪は伸びるもの。誰にとっても当たり前のようですが、実際にその根元では何が起きているのでしょうか?

 

 

毛の根元には何がある?

 

髪は爪と同じように肌の角質層が変化したものです。
毛穴の中で角質化した細胞が積み重なっていき、髪が伸びたように見えるのです。

 

では、その毛穴の中を詳しく見ていきましょう。
髪を軽く引っ張ると抜ける毛があります。(ここで抜ける毛は元から抜ける準備がされている毛ですのでご心配なく。)
心配するよりもその根元をよく観察し、触ってみましょう。
毛の根元は少しふくらんでいますよね。抜くのに少し力が必要な毛の場合ですと透明な脂がついていることもあります。

 

この小さなふくらみを「毛球」と呼びます。
目には見えませんが、この毛球の底はへこんでいて、その部分に「毛乳頭」と呼ばれる頭皮の細胞が入り込んでいます。
この目に見えない小さな点で髪の毛と頭皮は結び付けられているのです。
毛穴が締まって毛を堅く保持しているわけではありません。

 

余談ですが、伸ばした髪で重さ8.5tの2階建てバスを21.2m引っ張ったギネス記録があるほどに、この小さな点が数多く集まると信じられない力を発揮するのです。

 

 

毛乳頭から毛母細胞に栄養が渡される

 

毛と体の接点が毛乳頭です。
そして、この毛乳頭には毛細血管がはりめぐらせてあり、血液で運ばれた栄養や酸素が毛球の毛母細胞に渡されます。
栄養と酸素をたっぷりと受け取った毛母細胞は分裂を繰り返して上に押し上げられていき、細胞は角化します。
こうして髪は、一日で約0.4mm、一年で約15cm伸びていきます。

 

このような事が毛穴の内側、「毛包」と呼ばれる場所で起きているのです。
つまり、毛が伸びるためには、毛包内の毛乳頭から細胞分裂を促進するに充分な栄養と酸素が、毛母細胞に届くことが絶対条件になります。

 

 

頭皮環境を整える毛包の機能

 

毛包にあるのは、毛を生やす仕組みだけではありません。皮脂や汗を出す機能も含まれています。
これらは正常に働くことによって、毛が育つ頭皮環境を整える大切な働きをしています。
特に皮脂が健常に排出されることは、外部のダメージから頭皮を護る役割の上で非常に大切です。
多くても、少なくてもいけません。
この健常なバランスを保つのが、適切な洗髪や日々の生活習慣となってきます。

 

健康な髪を育てるためには、直接髪に栄養を与えるだけでなく、毛包のメカニズムまで含めて総合的に健康な頭皮と体を作る事が大切です。